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小十料理人 奥田透

料理人 奥田透

3つ星の味を支えるキャリア

銀座『小十』の主人、奥田透さんは、生まれも育ちも静岡県静岡市。静岡や京都での修業の後、徳島の名料亭『青柳』の門を叩き、世界的な料理人、小山裕久氏のもとで働いて1999年に静岡に帰郷。静岡で自分の店を持ち2003年に銀座に進出、『小十』を開店。
2007年に『ミシュランガイド東京版』で3つ星に輝きました。
「お客様は何週も前から予約して、女性の方なら服は何を着よう、バッグは……、と楽しみにして来てくださいます。その思いにきっちりと応えていきたい」と、今日も清々しい白木のカウンターの前で、包丁を握ります。
料理に使う水は、静岡で汲み上げた地下水。素材は全国からいいものを選りすぐって使っていますが、静岡の食材もよく献立に登場します。
「静岡はおいしい食材に恵まれた地。郷土には愛着がありますし、やはり大切にしたいですからね」

photo:料理人 奥田透

photo:料理人 奥田透

郷土の食材 静岡

静岡の豊かな食

奥田透さんは静岡市内で生まれ育ち、料理の修業後に最初に店を持ったのも静岡でした。もちろん献立には静岡の食材がよく登場します。
「静岡では、人の住む所に雪が降ることはありません。気候が穏やかでおいしい作物が育ちますし、駿河湾や遠州灘など豊かな海をひかえて、山のものも海のもの、平野のもの、すべてに恵まれています。
徳川家康公が隠居所に選んだ場所ですからね、全部揃っているんです(笑)」
山々がもたらす清らかな水も豊富で、小十の料理には静岡で汲み上げた地下水を使っているのだそうです。

photo:静岡の風景


1997年には全国和牛能力共進会で内閣総理大臣賞を受賞、日本の牛肉最高峰の栄誉に輝きました。「さし(脂)がきれいに入ったいい牛肉です。
夢咲牛のチャンピオン牛は小十で一頭買いしているんですよ」と奥田さん。

photo:遠州夢咲牛

アクが少なく、柔らかいことで定評があります。味わいの深さも格別。「築地で扱う筍の3割は岡部のもの。それだけ評価されているし需要もある、ということです」。

photo:岡部の筍

日本全国、他のどの地にもない、駿河湾だけの特産品。静岡では身近な食材で、奥田さんも子どもの頃、季節になると食べていたそう。「旬の時期、地元で食べる桜エビは新鮮そのもの。生のまま、おろししょうがで味わうのがおいしい。ゆでて釜揚げにしたり、かき揚げもポピュラーです」

photo:桜エビ

photo:店舗

日航ホテルの裏手にある店は、ひっそりとした佇まい。
カウンター6席、テーブル席(個室)最大14名までという小さな規模で、料理にも接客にも隅々にまで目配りが行き届きます。
店名の「小十」は、奥田さんが敬愛する唐津の陶芸作家、西岡小十氏からいただいたもの。
料理にも小十氏をはじめ、現代作家の素晴らしい器が使われています。

銀座小十
東京都中央区銀座8-5-25 第2三有ビル1F
TEL:03-6215-9544
営業時間
  • 月〜金:17:30〜02:00
  • 土:17:30〜22:00 定休日:日・祝

photo:店内

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ミシュラン三ツ星料理人が伝える「郷土の食材」前編
真空圧力炊きでつくる桜エビとささがきゴボウの炊き込みごはん
ミシュラン三ツ星料理人が伝える「郷土の食材」後編
黒毛和牛のスライスと筍のすき焼き

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