ecoスタイル > 「和」ものを通してできるecoなこと-装う-
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浴衣はもともと湯上がりにまとったともの。それが普段着に利用されるようになりました。洋服のドレスコードでいうとTシャツ程度と考えられ、一般的なコーマという綿生地に半幅帯の組み合わせは夏の遊び着として花火大会や縁日用となります。ところが、生地の種類やコーディネート次第ではワンピースくらいに格上げできるのです。綿紅梅(めんこうばい)や絹紅梅(きぬこうばい)、綿絽(めんろ)などの生地を使った高級ゆかたを選び、普通の着物を着るときと同様に、長襦袢に半襟を付け、名古屋帯をお太鼓に結び、帯揚げ、帯締めを締めて、足袋を履けば、結婚式には無理ですが、レストランには行けますよ。こうした奥深いルールを知れば、大人の女度が上がります。

浴衣生地として最も身近な木綿地のコーマは家庭着や花火大会、縁日用の普段着です。一方、着こなし次第でおしゃれ着になるのは高級浴衣と呼ばれるもの。代表的なものにストライプ状に隙間(絽目)を表した綿絽、太い糸を格子状に折り込んだ綿紅梅、絹地に太い綿糸を折り込んだ絹紅梅や麻の小千谷縮(おぢやちじみ)などがあり、それぞれに夏物らしいサラッとした感触が魅力です。ただし、高級浴衣であっても素肌一枚に半幅帯、裸足に下駄といったカジュアルなコーディネートの場合は、レストランには不向きとなります。
左から 綿絽(白地 うちわ)¥24,150 絹紅梅(紺地 千鳥)¥66,150 綿紅梅(白地 雪輪取り推薦)¥51,450 コーマ(白地 朝顔)¥19,950 以上すべて表地のみの価格

夏の着物の着こなしポイントは、いかに涼やかに見せるか。基本的には暖色よりも寒色系を選んだ方が涼しげですし、絹紅梅であれば、黒、紺、茶など濃い色の方がより透け感が出ます。
浴衣が濃い色であれば、帯は白や淡い色、紗(しゃ)や麻など風合い的にもサラッとした素材を選ぶといいでしょう。大人の女入門編としては、伝統的な藍染めの浴衣がおすすめです。ひと口に藍といっても濃淡があるので、自分に合った色味を選べますし、シンプルなだけに着回しやすい。帯や下駄を変えるだけでガラリと印象が変化するので一枚あるといろいろ楽しめます。
左/ゆかた(綿紅梅)¥51,450、博多織八寸なごや帯 ¥39,900 右/ゆかた(奥州小紋)¥51,450、丹波布八寸なごや帯(無形文化財) ¥207,900 以上すべて表地のみの価格。各帯揚げ、帯締めは私物
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ゆかた(ローケツ男物)¥26,250、博多織半幅帯(薔薇の地紋)¥39,900 以上すべて表地のみの価格
半幅帯と下駄でさらりと着こなした清涼感ある格好。「私の着物のスタイリングは、よく『モダンですね』と言われますが、実際には伝統的なものばかり選んでいるんです。ですが、花柄などが多い女性用ではなく、男性用のすっきりした柄の浴衣地を選ぶことで現代的なシャープさが出てくる。そこに白地でも地紋に薔薇が浮き出た帯をもってくることで、女性らしい甘みが加わわります」(森田さん)。
古典的は柄からは、エアコンがない時代の涼感じさせる工夫も感じられます。
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夏の装いを涼やかに演出するかごと綿レースの組み合わせ。
巾着 ¥6,090/CLATHAS -
ブルーに赤の差し色が鮮やか。下駄(台:桐 かしゅう塗り、鼻緒:麻張り)
¥15,750
ゆかた(ローケツ男物)¥26,250、博多織半幅帯(薔薇の地紋)¥39,900 以上すべて表地のみの価格
お出かけは、麻の小千谷縮できちんとした印象に。「こちらも男物の広巾です。『着物だから』と身構えずに、洋服と同じ感覚でシンプルなものを探すと男性用という場合が結構あるんです。すっきりした柄にざっくりと織った本麻絣の名古屋帯を合わせました。全体をブルー系で統一。帯締めも涼やかな色を選べば、夏物のレース編みのものでなく、通年使えるものでいいと思います」(森田さん)。
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涼やかな着こなしは足元から。
草履(台:麻 シザール、鼻緒:牛革)
¥34,125 -
真竹を編んだ軽やかなバッグは和装だけでなく、洋装にも合う。
竹かごバッグ ¥105,000 -
ブルーと紫の大輪の朝顔に涼を感じる。帯に差して、夏の小道具に。
扇子 ¥2,835 -
薄いピンクベージュが上品。軽やかな夏物には淡い色の日傘で。
日傘 ¥18,900
「浴衣」は、伝統的な柄で上質な生地のものを選べば、帯の結び方や小物次第で、年齢に合わせて着続けられます。流行に合わせ毎年買い替える「洋服」に比べ、きちんと手入れをすれば子どもや孫にまで受け継ぐことができる「浴衣」は、ひとつのモノを長く大切に使う、という点でエコ度が高い品物といえます。「和服」は高価、と感じている人も少なくありません。しかし、このようにずっと着られることを考えれば、実はそれほど高い買い物ではないのかもしれません。
また、着古してやわらかくなった浴衣は、昔から、手ぬぐい、おしめ、風呂敷、雑巾などに姿をかえて使われてきました。このように「再利用」しやすいという点でも、エコ的といえます。天然素材の浴衣であれば、体に優しいことはもちろんですし、地球にも優しいですね。

