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いちばん好きな花は?と、聞かれて桜と答える方も多いのでは?
それとも、花より団子でしょうか。
日本人に桜は欠かせません。春の訪れを告げる桜の開花が今年、全国に先駆けて早かったのは靖国神社の桜で3月22日。5〜6輪咲き始めたのが最初で、満開となったのは27、28日。その頃には千鳥ケ淵のソメイヨシノも美しく満開に咲き、その週の土日29、30日はお花見のピークだったようです。そして、枝垂れ桜がソメイヨシノより1週間遅れで開花、八重桜の見頃が4月20日頃だったでしょうか。例年に比べ全体に4日前後開花が早まっているそうで、特に都心はその傾向が強いようです。
さて、まだの方にちょっとお薦めなのが埼玉の長瀞(ながとろ)の桜です。都内に比べ、山間に位置するこの地域は関東では穴場。4月の上〜下旬と見頃が長く続くので、少し足を伸ばして、渓谷に咲く桜を楽しんでみても。また、この桜前線、さらに北上を続けますから、岩手や青森といった東北地方に桜前線とともに北上してみるのも楽しいかもしれませんね。
昨年ニュースを聞いていたら上野の桜は手入れが大変という話が。桜は割合地表近くに根を張るので、あまり桜の根を傷めないよう気遣わないと翌年咲きが悪いそうです。うちの枝垂れ桜も、夏は虫よけと水やり、秋は剪定、冬は冬越しの肥料やりと意外と手間をかけています。だから春の開花は楽しみ。植物にやさしい生活は喜びもひとしおです。
暖かくなってくると、いろいろな植物が芽を出し、山菜や竹の子、そら豆など、さまざまなおいしい野菜が勢ぞろい。取れたてのそら豆や竹の子ならさやのまま蒸し焼きにしていただくのも、自然な味がしておいしいものです。そう、野菜の味を素朴に手軽に味わえる調理方法が焼き物です。そこで、今年はお花見料理のテーマを焼き物に。うちのお花見は窓から枝垂れ桜を眺めようという趣向なので……、室内でちょっと楽してホットプレートを使い、みんなでワイワイ。野菜やお麩を熱々に焼きながら、のんびりと花見酒を楽しみました。お料理の内容はHome partyで詳しくご紹介していますが、小鯛の笹漬けなどの酒の肴やデザートなどをお取り寄せすると、産地の味が楽しめて、おいしさに広がりが出てきます。ゴールデンウィークの集まりや行楽のお弁当にもお薦めです。焼くだけでほっくりする野菜に、香ばしい香りの田楽みそ、木の芽を添えて。春の香りがしてきますよ。
もう一つ欠かせないのがお菓子。
桜の時期ならやはり桜餅でしょうか。桜餅には2種類あります。道明寺粉で作る道明寺桜餅と白玉粉と小麦粉でつくる薄い皮で包んだ長命寺桜餅と、どちらも塩漬けにした桜の葉で包むのがポイントです。あんに包まれた餅を少し塩のきいた葉っぱと一緒にいただくと、一味しまって美味。作り方は意外と簡単なのでチャレンジしてはいかがでしょう。
月がかわると、すぐ楽しみなのが柏餅。こちらは端午の節句に欠かせない和菓子。昔、柏の葉を器代わりにしていたことから、自然とお餅をくるむようになったそうです。なので、葉っぱは食べられませんが、葉っぱの香りがしてやはりいいものです。
そして、中国から伝わったのが粽(ちまき)。お餅を笹の葉で巻いたもの。日持ちがすることから携帯食としても随分と重宝したといわれていますが、同じようなお菓子が実はベトナムにも。バナナの葉で包んだお菓子は、お祭りの時に食べるそうです。風土が変わると違うものになるから、食はおもしろいですね。


(写真上)例年より約1週間早く咲いた玄関の枝垂れ桜(entranceの桜の木)。(写真中)器に桜をいけて家の中にもさりげなく春らしさを。(写真下)春の味覚、竹の子とそら豆。取れたての竹の子をオーブンまたはグリルで皮付きのまま約30分焼いて、そら豆は約6分。ほくほくの素材の味をそのままいただきます。